円見山村(読み)つぶらみむら

日本歴史地名大系 「円見山村」の解説

円見山村
つぶらみむら

[現在地名]富士見葛窪くずくぼ

富士見ふじみ町の東南端にあり、東は編笠あみがさ山を源とする甲六こうろく川によって山梨県と境する。葛久保くずくぼ村の東南方で、信玄なかぼう道が通っている。天正二〇年(一五九二)二月の大祝諏方頼広宛日根野高吉知行分状(諏方氏蔵)に「弐拾石 弥蔵分 円見山村」とあるのを初見とする。

享保一八年(一七三三)書上の諏方藩一村限村地図(長野県庁蔵)に「家数八軒 高百弐拾壱石三斗八升七合壱勺」と記されている。安政四年(一八五七)の「両村一同対談書」(葛窪共有)によれば、円見山村は小村でなにかと不都合のため、葛久保村との合併の儀が以前からあったが、安政三年二月、一〇軒ほどのうち八軒が類焼して、いよいよ難渋したため、翌四年七月郡奉行所へ合併を願い出て聴許済みとなった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android