其処な(読み)ソコナ

デジタル大辞泉 「其処な」の意味・読み・例文・類語

そこ‐な【×処な】

[連体]《「そこなる」の音変化》そこにいる。そこにある。そこの。
「顔を上げて―男女ふたりを見ることが出来ぬ」〈鏡花高野聖

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「其処な」の意味・読み・例文・類語

そこ‐な【其処な】

連体〙 (「そこ(其処)なる」の変化した語で、「なる」は「にある」の意) 人を表わす語の上に付いて、相手がその近くにいることを示す。そこにいる。そこの。多く、相手を見下したり、侮蔑する意を含んで用いる。
※虎明本狂言・空腕(室町末‐近世初)「やいやいそこなもの、何者なれは、夜更て道にいるぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android