八幡岳・船山(読み)はちまんだけ・ふなやま

日本歴史地名大系 「八幡岳・船山」の解説

八幡岳・船山
はちまんだけ・ふなやま

板屋いたや村の北に位置し、東に船山(六八四・九メートル)、西に八幡岳(七六三・六メートル)が峰を連ねる。ともに郡境で、八幡岳については「丹邱邑誌」に「一名日鼓岳又田代岳トモ峰西北松浦郡西ハ杵島郡ニテ武雄邑ニ属ス」とある。多久市立図書館蔵の古地図(年代不詳)には「日包嶽」と記されている。船山については「丹邱邑誌」に「船山ノ東北尻無尾筋大鼓石松浦郡瀬戸木場ト邑封ノ界也」とある。したがって、この地区には境目組が配置されていた。同書に「元禄十二年船山二重八久保ニ疆ヲ守ル者七人ヲ建テ毎歳米一包俗ニ俵ト云ツヽ賜ル。是境目組ノ始リ也」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android