八岡名(読み)やおかみよう

日本歴史地名大系 「八岡名」の解説

八岡名
やおかみよう

多良木町史」は、現字八日ようかに比定するが、詳細は不明。多良木村を領した相良頼氏は、田畑在家を四人の息子に分与し、正応六年(一二九三)七月二〇日の相良上蓮頼氏譲状(相良家文書)によると、そのうちの一人彦三郎頼秀に対し「う志ゝま」「まかと」など在家一二宇、田地一五町を譲っている。現在の多良木にある牛島うしじま馬門まかど付近をさすと思われる。延慶二年(一三〇九)一一月日の肥後国多良木村地頭代陳状案(同文書)に「次八岡名由事、頼秀帯正応六年一烈譲状、兄弟一同番之畢、閣彼状、差四至阡陌於追進状之条、自由所行也」とあり、また年月日未詳の相良頼資申状案(同文書)

<資料は省略されています>

とあり、正応六年の相良上蓮譲状にはまったく交名が付けてなかったにもかかわらず、勝手に八岡名として名編成をしていたことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android