八事(読み)やごと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「八事」の意味・わかりやすい解説

八事
やごと

愛知県名古屋市昭和区から天白(てんぱく)区にまたがる地区。飯田(いいだ)街道(国道153号)が名古屋城下から東へ八事山を越えて平針宿へ通ずる低い峠を中心とする地。県下唯一の木造五重塔(1808年建立、国指定重要文化財)のある名刹(めいさつ)興正(こうしょう)寺(1686年創建)は、「尾張(おわり)高野(こうや)」ともいわれ、城下町の東の砦(とりで)でもあった。現在は住宅・文教地区で、中京大学、名城大学などがあり、地下鉄鶴舞線と名城線が通じる。

[伊藤郷平]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例