入衆(読み)にっしゅ

精選版 日本国語大辞典 「入衆」の意味・読み・例文・類語

にっ‐しゅ【入衆】

〘名〙 仏語
師家との問答を終え、大衆の席に戻ること。入陣
禅林象器箋(1741)参請「出陣入陣、大鑑已呵之、則須出衆入衆也」
衆僧とともに諸行事に加わること。得度を終えた僧が、始めて安居(あんご)に出、大衆の仲間入りをすること。
金閣寺(1956)〈三島由紀夫〉一「昔ながらの庭詰旦過詰(たんぐゎづめ)手続を経て入衆(ニッシュ)したのである」 〔大乗義章‐一五〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android