兎の毛通し(読み)ウノケドオシ

デジタル大辞泉 「兎の毛通し」の意味・読み・例文・類語

うのけ‐どおし〔‐どほし〕【×兎の毛通し】

唐破風からはふ中央に取り付ける懸魚げぎょ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の兎の毛通しの言及

【懸魚】より

…屋根の妻において,棟木や母屋桁(もやげた),軒桁の木口を隠すために破風板(はふいた)の下に取り付けられた装飾用の材をいう。火災を嫌って水に関係の深い魚の形を付けたともいうが,日本では魚形のものは用いていない。ただ一つ東寺の慶賀門のものが魚の尾の形とみえないこともない。取り付ける場所により,棟木位置のものを単に懸魚または拝み懸魚,母屋桁や軒桁の位置に付けるものを桁隠しまたは降り懸魚といって区別することもある。…

※「兎の毛通し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」