先生と言われる程の馬鹿でなし(読み)せんせいといわれるほどのばかでなし

ことわざを知る辞典 の解説

先生と言われる程の馬鹿でなし

先生と呼んでも、必ずしも敬意がこめられているわけではなく、むしろばかにすることの多いところから、呼ばれていい気になっている者を軽蔑していう。人をむやみに先生呼ばわりする風潮や、呼ばれて得意になっている人への批判をこめていう。

[使用例] 向こうの人が、ほんのちょっとでも計算して、意志を用いて、先生と呼びかけた場合には、すぐに感じて、その人から遠く突き離されたような、やり切れない気が致します。「先生と言われる程の」という諺は、なんという、いやな言葉でしょう[太宰治*風の便り|1942]

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