傷物・疵物(読み)きずもの

精選版 日本国語大辞典 「傷物・疵物」の意味・読み・例文・類語

きず‐もの【傷物・疵物】

〘名〙
きずのある物。
評判記色道大鏡(1678)一五「もとより疵(キズ)ものにて候へば、類出来おかしく候よ」
処女を失った未婚女性
※雑俳・三尺の鞭(1753)「あつめたり疵ものだらけ尼のでし」
※いさなとり(1891)〈幸田露伴〉四〇「大切(だいじ)のお俊さまを疵物(キズモノ)にして置て」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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