偏衫・褊衫(読み)へんざん

精選版 日本国語大辞典 「偏衫・褊衫」の意味・読み・例文・類語

へん‐ざん【偏衫・褊衫】

〘名〙 (「へんさん」とも) 僧服一つ。肩や腋を覆う僧祇支(そうぎし)が変形したもので、中国で考案された法衣左肩から右脇にかけて体の上半部を覆う偏袒衣に僧祇支を加え、衿をつけたもの。
正法眼蔵(1231‐53)洗面「裙(くん)褊衫たづさへて、洗面架におもむく」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android