偃鼠河に飲むも、満腹に過ぎず(読み)えんそかわにのむも、まんぷくにすぎず

故事成語を知る辞典 の解説

偃鼠河に飲むも、満腹に過ぎず

人はそれぞれその分に応じて満足するのがよい、というたとえ。

[由来] 「荘子しょうようゆう」に出て来るエピソードから。中国の伝説上の聖王ぎょうが、きょゆうという人物に王の位を譲ろうとしました。しかし、許由返事は、「偃鼠は河に飲むも、満腹に過ぎず(モグラが巨大な黄河の水を飲むとしても、腹いっぱい飲んだら十分だ)」というもの。王の位は自分にとっては黄河の水のようなもので、そんなたいそうなものは欲しくもない、と断ったのでした。

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

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