倉橋城跡(読み)くらはしじようあと

日本歴史地名大系 「倉橋城跡」の解説

倉橋城跡
くらはしじようあと

[現在地名]舞鶴市字行永

竜勝りゆうしよう寺裏、標高六〇メートルほどの低い丘陵上、いま愛宕神社がある所に比定する。東西八〇メートル、幅一〇メートルほどの短冊形台地があるが、竜勝寺墓地造成のためもはやもとの形はない。

永正の一〇年代、応仁以来の丹後一色氏と若狭武田氏の抗争はそれぞれの陣営の内部矛盾も含んで複雑になっていた。永正一三年(一五一六)八月から同一四年にかけて一ヵ年間の丹後の合戦というのは、一色氏内部では一色左京大夫(五郎)義清・同被官石河勘解由左衛門と、他方一色九郎・同被官守護代延永源六春信の合戦であった(東寺過去帳)が、そこへ同じような内部矛盾をかかえた若狭武田氏と一色氏の合戦という要素を加えて複雑な様相を呈した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android