余木村(読み)よきむら

日本歴史地名大系 「余木村」の解説

余木村
よきむら

[現在地名]川之江市川之江町余木

伊予国の最東端、山を隔てて讃岐国箕浦みのうら(現香川県三豊郡豊浜町)に接しひうち灘に面する小村。西は長須ながす村に接する。「南海通記」に文明一一年(一四七九)細川政元が予州河野氏を討たせたとき「陸軍モ予岐宮ヲ超テ河江ニ入ントス」とみえる。「伊予二名集」に「余木 古代は予岐乎、南海治乱記巻三に出づ」とある。宇摩うま山田やまだ郷に属したとされる。

享保六年(一七二一)の伊予国宇摩郡余木村明細帳(長野家文書)に「天正十九卯年福嶋左衛門大夫様御検地之由申伝候当時名寄帳ヲ以支配仕候」とある。江戸時代には、川之江村と同じく、初期の諸領主時代を経てほぼ天領として幕末に至る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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