佐賀関町(読み)さがのせきまち

日本歴史地名大系 「佐賀関町」の解説

佐賀関町
さがのせきまち

面積:四九・三五平方キロ

佐賀関半島に立地し、半島のやや南寄りに樅木もみのき(四八四メートル)を主峰とする樅木山地が東北東から西南西へ背骨状に走り分水嶺をなす。域内最大の小猫こねこ川はこの分水嶺より発し、北流して別府湾に注ぐ。半島北東端の地先海面にはたか島・うし島が浮び、その北東は豊予海峡(速吸瀬戸)を挟んで愛媛県の佐田さた岬。同岬と当町佐賀関港との間は昭和四四年(一九六九)から国道九四フェリーで結ばれている。佐賀関港へは西方大分市から国道一九七号、南方臼杵うすき市から国道二一七号が通じる。国道一九七号は愛媛街道の名があり、かつては伊予街道せき往還ともよばれて府内城下と関を結び、さらに関からは海路伊予に通じる道として重要視された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報