佐藤 肋骨(読み)サトウ ロッコツ

20世紀日本人名事典 「佐藤 肋骨」の解説

佐藤 肋骨
サトウ ロッコツ

明治〜昭和期の俳人,陸軍少将 衆院議員。



生年
明治4年1月21日(1871年)

没年
昭和19(1944)年3月14日

出生地
東京

旧姓(旧名)
高橋

経歴
高橋正兵衛の四男として生まれ、のち佐藤氏の養嗣子となる。陸軍少将。在外武官として20年余に及び、退役後は衆院議員、東洋協会理事、拓殖大学評議員、大阪毎日新聞社友などを務めた。支那通として知られ「満蒙問題を中心とする日支関係」「支那問題」などの著書がある。近衛連隊に在職中五百木瓢亭、新海非風らに刺激されて俳句の道に入り、子規の薫陶を受けた。日清戦争で片足を失い、別号を隻脚庵主人また低囊ともいった。句集はないが「新俳句」「春夏秋冬」などに多く選ばれている。蔵書和漢洋合わせて3千余冊と拓本1千余枚は拓殖大学に寄贈された。「佐藤文庫分類目録」(昭和44年)がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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