佐渡屋町(読み)さどやまち

日本歴史地名大系 「佐渡屋町」の解説

佐渡屋町
さどやまち

[現在地名]西区しん町一丁目

新町しんまち遊廓北西部の町で、九軒くけん町の西に続く両側町。明暦元年(一六五五)の大坂三郷町絵図に「さとや町」とみえる。慶安年間(一六四八―五二)高麗橋こうらいばし(現東区)の佐渡屋忠兵衛が、遊廓内の残りの地を拝領して住んだ一町一屋敷であったのでこの名があり(摂津名所図会)町年寄が置かれず代々瓢箪ひようたん年寄の見届支配を受けた。後に立売堀いたちぼり川を開発した宍喰屋次郎右衛門入道宗甫が隠居屋敷として買求め、支配を瓢箪町開発町人の木村又治郎に頼んだため瓢箪町の支配が続いたという(摂津名所図会大成)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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