佐梨村(読み)さなしむら

日本歴史地名大系 「佐梨村」の解説

佐梨村
さなしむら

[現在地名]小出町佐梨・古新田こしんでん中原なかはら上原かみはら

佐梨川が魚野うおの川に合流する三角地帯にある。西に佐梨古新田が続くが、耕地の境は不分明。延宝六年(一六七八)には南の新開地を分割して佐梨原さなしはら新田とし、現在中原集落がこれにあたる。元禄一六年(一七〇三)にも新開地を独立させて佐梨上原新田と称した。また魚野川川原には現在沢田さわだの集落がある。正保国絵図に村名がみえ、高三三〇石余、佐梨古新田高二六石余。天和三年郷帳では小出島組に属し、高二八五石一斗余、ほかに同所古新田高一二三石三斗余、同所原新田高七五石九斗余がある。寛延二年(一七四九)の開発願(森山カ子タ氏蔵)によると、当村地内の妻神・坂下・江口島・大槻の七町歩ほどを畑として開発し、四年後に検地して欲しい旨願出ている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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