佐倉[市](読み)さくら

百科事典マイペディア 「佐倉[市]」の意味・わかりやすい解説

佐倉[市]【さくら】

千葉県北部の市。1954年市制。下総(しもうさ)台地の一部を占め,北部は印旛(いんば)沼に面する低湿地。中心市街は近世城下町,佐倉街道の宿場町として発達,佐倉炭コンニャクなどの集散でも栄えた。明治以降は陸軍歩兵連隊がおかれた。第2次大戦後衰微したが,住宅団地や電気・一般機器などの工業団地造成により発展をとりもどした。さらに1978年成田市に新東京国際空港(現,成田国際空港)が開港したのを機に,臨空工業団地として先端技術産業も進出している。総武本線,京成電鉄本線,東関東自動車道が通じ,千葉・東京方面への通勤者が多い。農村部では米,サツマイモ,ラッカセイを産する。佐倉城跡には1983年国立歴史民俗博物館が開館した。東日本大震災で,市内において被害が発生。103.69km2。17万2183人(2010)。
→関連項目館林藩

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