住荒(読み)すみあらす

精選版 日本国語大辞典 「住荒」の意味・読み・例文・類語

すみ‐あら・す【住荒】

〘他サ五(四)〙
他所に行き、もと住んでいた家・部屋などを荒れさせたままにしておく。
※とりかへばや(12C後)下「またみえぬ山ぢもここをこそたのみて、つひのすみかともおもふを、としごろにかはらず、すみあらさでおはしまさんこそうれしからめ」
② 家や部屋などを、長く住んでいため荒らす。
※詞花(1151頃)春・三八・詞書「すみあらしたるいへのにはに、さくらの花のひまなくちりつもりて侍りけるを」
※新古今(1205)雑中・一六七〇・詞書「いほりのさますみあらしてあはれにみえ侍りけるを、かへりてのちとぶらひて侍りければ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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