位記代(読み)いきだい

精選版 日本国語大辞典 「位記代」の意味・読み・例文・類語

いき‐だい ヰキ‥【位記代】

〘名〙 中古臨時叙位を行なう必要があり、正式の位記を授与する準備がない場合、口頭で叙位の旨を伝え、白紙を与えて位記にかえたが、その白紙の称。→口宣案(くぜんあん)
醍醐天皇御記‐延喜二一年(921)一月二五日「小舎人敦忠加元服。〈略〉倉卒不位記。地紙為位記代。是先例也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報