位登庄(読み)いとのしよう

日本歴史地名大系 「位登庄」の解説

位登庄
いとのしよう

位登いとうに比定される宇佐宮弥勒寺領庄園。本家は山城石清水いわしみず八幡宮。古代の田川郡位登いと(和名抄)を継承したとみられる。建久八年(一一九七)の豊前国図田帳写(到津文書/鎌倉遺文二)に弥勒寺領五〇〇町のうち「位登庄八十町」がみえ、鎌倉時代初期とみられる弥勒寺喜多院所領注進状(石清水文書/大日本古文書四―二)には反別は六〇町とみえる。元応元年(一三一九)八月日の弥勒寺権別当方祗候人数等定書(同文書/鎌倉遺文三五)に「伊都」とあり、このときから領家職は権別当(通清)の管領とされ、預所職が狩尾道林に安堵されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android