会本(読み)エホン

デジタル大辞泉 「会本」の意味・読み・例文・類語

え‐ほん〔ヱ‐〕【会本】

仏教関係の書物で、本文とは別に作られた注釈書の各部分を、本文と対照させて1冊にしたもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「会本」の意味・読み・例文・類語

え‐ほん ヱ‥【会本】

〘名〙 仏語。本文とは別に用いられている注釈書を、本文の各部分と合わせて、一本にした書籍中国、宋朝以後の刊行本に多い形式。「華厳大疏鈔会本」など。

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世界大百科事典(旧版)内の会本の言及

【春画】より

…男女の秘戯を描いた絵。古くは〈おそくず(偃息図)の絵〉〈おこえ(痴絵,烏滸絵)〉といい,〈枕絵〉〈枕草紙〉〈勝絵(かちえ)〉〈会本(えほん)〉〈艶本(えんぽん)〉〈秘画〉〈秘戯画〉〈ワじるし(印)〉〈笑い絵〉などともいう。あからさまな秘戯の図ではなく,入浴の場面など女性の裸体を見せる好色的な絵は,別に〈あぶな絵〉と称して区別している。…

※「会本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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