伏籠・臥籠(読み)ふせご

精選版 日本国語大辞典 「伏籠・臥籠」の意味・読み・例文・類語

ふせ‐ご【伏籠・臥籠】

〘名〙
① 伏せておいてその上に衣服をかける籠。中に香炉を置いて香を衣服に移したり、火鉢などを入れて服を乾かしたり暖めたりするのに用いる。竹または金属でできている。富士籠。
源氏(1001‐14頃)若紫「雀の子を、犬君が逃がしつる、ふせこの中に籠めたりつるものを」
② 伏せて中に鶏を入れておく籠。
浄瑠璃新版歌祭文お染久松)(1780)野崎村「お年寄られた親達の介抱頼むと言さして泣く音、伏せ籠(ゴ)の面てぶせ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android