伊木村(読み)いぎむら

日本歴史地名大系 「伊木村」の解説

伊木村
いぎむら

[現在地名]金城町七条しちじよう

七条村の西、浜田川左岸に位置。西は黒川くろかわ村・長見ながみ(現浜田市)。井木とも記された。観応三年(一三五二)五月五日の石見三宮神領山境定書写(岡本家文書)に「井木之たて岩より上は御神領の山之内、したは井木之名之内いきのうへ迄」とみえ、当地が大祭天石門彦おおまつりあめのいわとひこ神社(現浜田市)の神領山に設定され、井木名という呼称もあったことが知られる。文明一四年(一四八二)一二月二六日および翌一五年二月一一日の岡本秀定田地預ケ状写(同文書)に「伊木の田平ハ吉光之内にて候」「伊木之名之田平ハ吉光之内」などとみえ、吉光よしみつのうちとされる。

伊木村
いぎむら

[現在地名]倉吉市伊木

山根やまね村の南に続き、南は八屋やつや村。河村かわむら郡に属する。元和四年(一六一八)一一月二六日の池田幸隆宛行状(佐分利家文書)に井木村とみえ、池田幸隆(光政)は井木村四二〇石余など都合一千石を佐分利四郎左衛門に与えている。拝領高は二三二石余。栗池の池田氏、初鹿野氏・佐藤氏、倉吉組士松岡氏の給地があった(給人所付帳)。宝暦三年(一七五三)頃の河村郡村々明細帳(近藤家文書)によれば朱高二五三石余、高三〇〇石余、うち畑高一一石余、免五ツ九分。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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