伊太祈曾村(読み)いだきそむら

日本歴史地名大系 「伊太祈曾村」の解説

伊太祈曾村
いだきそむら

[現在地名]和歌山市伊太祈曾

名草なくさ郡に属し、山東盆地中央部にある。西は口須佐くちすさ村。那賀なが野上のかみ(現海草郡野上町)に向かう街道に沿う。古代末期から中世にかけては山東さんどう庄に含まれた。

慶長検地高目録によると高四二九石余、小物成一斗三升。享保一一年(一七二六)の検地高四一九石余、うち新田高八石八斗余、伊太いだきそ社領高二〇石(西山東村誌)。山東組に属し、「続風土記」では家数五六、人数一九八。伊太曾神社鳥居前の小名宮の前みやのまえにある人家の大半は、同社への参詣人相手の茶店を開いていた。万延二年(一八六一)の愚意存念書(別井家蔵)によると商人宿もあった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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