仮貸(読み)かたい

精選版 日本国語大辞典 「仮貸」の意味・読み・例文・類語

か‐たい【仮貸】

〘名〙
① かすこと。
日本後紀‐延暦二三年(804)五月丙申「伏請正税二万束、仮貸貧民、令家産
② かりること。借金すること。
※寛斎先生遺稿(1821)二・窮婦嘆「計尽仮貸買牛犢、鬻塩遠度飛山途、飛山石路二百里、大如蹈刃小如歯」

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普及版 字通 「仮貸」の読み・字形・画数・意味

【仮貸】かたい

かす。

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世界大百科事典(旧版)内の仮貸の言及

【借貸】より

…有利の貸付けである出挙(すいこ)に対していう。賑貸(しんたい),仮貸(かたい)とも称し,おもに国家が不作,疫病流行などにさいし救済のために,農民に正税(しようぜい)の一部を貸し付けたり,出挙の利を免じて実質的に借貸とすることもあった。このほかに国司が無利息の官稲を借りうけ,これを有利で農民に貸し付ける国司借貸もあり,国司の私的収入源となっていた。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」