仮名付(読み)かなつき

精選版 日本国語大辞典 「仮名付」の意味・読み・例文・類語

かな‐つき【仮名付】

〘名〙 (「かなづき」とも)
振り仮名の付けてあること。また、その本。かなつけ。
※雑俳・柳多留‐一七(1782)「駕へはむてんかなづきは内でよみ」
漢文漢詩の脇に国訳を施した本。国字解
江戸繁昌記(1832‐36)三「曰、且つ心経一巻を出せ。曰、大小何如。曰、相煩すに及ばず、国字傍注(〈注〉カナツキ)にして亦足れりと」

かな‐つけ【仮名付】

〘名〙 (「かなづけ」とも) 振り仮名を付けること。また、その振り仮名、およびその本。かなつき。
※自戒集(1461‐67頃)「養叟和尚、十四五年、比丘尼商人なんどに、かなつけの古則ををしへて、得法をさせられ候」
※授業編(1783)一「仮名(カナ)づけ、かへり点をたのみにするはあしし」

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