仕業・為業(読み)しわざ

精選版 日本国語大辞典 「仕業・為業」の意味・読み・例文・類語

し‐わざ【仕業・為業】

〘名〙 (「し」は動詞「する」の連用形から)
① あることを行なうこと。また、その行為。多く、意識的に、またある目的をもって行なう行為をいう。
※東大寺諷誦文平安初期点(830頃)「一の行(シワサ)の端を以て百(もも)の行を知りぬ」
※竹取(9C末‐10C初)「是は龍(たつ)のしわざにこそありけれ」
② 常のこと。ならわし。習慣。風俗習俗
書紀(720)神武即位前(寛文版訓)「民(おほむたから)の心(こころ)朴素(すなを)なり、巣(す)に棲み穴(あな)に住(す)む、習俗(シワザ)惟常(つね)となれり」
③ もっぱらそのことを行なうこと。仕事。職業
※新古今(1205)雑下・一七〇二「舟のうち浪の下にぞおいにけるあまのしわざもいとまなのよや〈藤原良経〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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