仏向貝塚(読み)ぶつこうかいづか

日本歴史地名大系 「仏向貝塚」の解説

仏向貝塚
ぶつこうかいづか

[現在地名]保土ヶ谷区仏向町

帷子かたびら川右岸の台地上にあり、数ヵ所に点在する純鹹性の貝塚を伴う縄文時代後・晩期の集落跡。早期撚糸文土器、加曾利E式末期から晩期安行IIId式に及ぶ土器が出土した。部分的な調査が行われただけで、詳細は不明。後・晩期の貝塚は少なくとも五ヵ所に残され、南北に長い幅約一五〇メートルの台地上東寄りに、径一〇〇メートルほどの範囲でほぼ環状に分布する。いずれも小中規模の貝塚で、とくに台地中央に占地するA貝塚は安行期に比定され、最上層は晩期のもので、ほかは堀之内や加曾利B期に比定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android