仁良川村(読み)にらがわむら

日本歴史地名大系 「仁良川村」の解説

仁良川村
にらがわむら

[現在地名]南河内町仁良川

宇都宮西台地と川右岸の低地に位置し、北は田中たなか村。現在、人家は台地上を南北に走る日光東街道の両側に並ぶが、もとは低地にあり、度重なる洪水によって元禄年間(一六八八―一七〇四)に現在地に移ったと伝えられる。「韮川」「仁郎川」とも記される。慶長一七年(一六一二)の関東八州真言宗諸寺連判留書案(醍醐寺文書)に「下野仁良河」とみえ、当地の満福まんぷく寺も判を加えている。近世初めは幕府領、慶長一〇年以降は出羽秋田藩領。寛永五年(一六二八)の万相定覚(国立公文書館蔵)によれば、高八〇七石余、納米二〇一石余・免率二ツ五分、肝煎手作四〇石・肝煎免米一石余・関免米一石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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