仁義を切る(読み)ジンギヲキル

デジタル大辞泉 「仁義を切る」の意味・読み・例文・類語

仁義じんぎ・る

ばくち打ち・香具師やしなどの間で、独特の形式に基づいた初対面のあいさつを交わす。また転じて、事をなすにあたって、先任者・関連部署などにひととおりのあいさつをしておく。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「仁義を切る」の意味・読み・例文・類語

じんぎ【仁義】 を 切(き)

① 博徒・てきや・露天商などの仲間で、初対面の時に特殊な形の挨拶(あいさつ)を交わす。一定の形式があり、この挨拶を交わすことによって、仲間として待遇される。
※医師高間房一氏(1941)〈田畑修一郎〉三「あのいくらか仁義を切るやうな半シャツの男の身構へだの」
② 俗に、仕事上のことなどで、事が円滑に運ぶように同業者などに挨拶をしておくことをいう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android