人肌・人膚(読み)ひとはだ

精選版 日本国語大辞典 「人肌・人膚」の意味・読み・例文・類語

ひと‐はだ【人肌・人膚】

〘名〙
人間皮膚。他の人のはだ。
※天祿四年円融院・資子内親王乱碁歌合(973)「その枝に人はだのやうにて押しつけたる歌」
② 人間の皮膚のぬくみ。人の皮膚ほどのあたたかさ。
※虎寛本狂言・仏師(室町末‐近世初)「いらふて見ましたれば、まだ人肌(ハダ)で御座った」
③ 比喩的に、人間らしいあたたかみ。
※寄席風俗‐上方落語・芝居噺研究(1942)〈正岡容〉「此らの人肌のかよってゐる市井語の自在なる使駆は」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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