人性論(読み)じんせいろん(英語表記)A Treatise of Human Nature

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「人性論」の意味・わかりやすい解説

人性論
じんせいろん
A Treatise of Human Nature

イギリスの哲学者デービッド・ヒューム最初著作主著。 1739~40年著。カントや T.リードに決定的影響を与えた。イギリス経験論自己破壊にまで追いつめたとされるが,彼の懐疑理知万能に対するそれで,真意は理知の限界を明らかにすることにあった。構成序文,第1編-悟性について,第2編-感情について,第3編-道徳について,となっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android