人乳(読み)ジンニュウ

デジタル大辞泉 「人乳」の意味・読み・例文・類語

じん‐にゅう【人乳】

人の出すちち。母乳

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精選版 日本国語大辞典 「人乳」の意味・読み・例文・類語

じん‐にゅう【人乳】

〘名〙 ミルクなどの人工乳に対して、母親から出る乳をいう。母乳。
※新聞雑誌‐一九号・明治四年(1871)一一月「牛乳小児に与ゆるときは人乳同様に飲(のみ)淂て」

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普及版 字通 「人乳」の読み・字形・画数・意味

【人乳】じんにゆう

人の乳。〔独異志、中〕の張倉、年老いて齒無し。人を飮み、百餘ぎてる。

字通「人」の項目を見る

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栄養・生化学辞典 「人乳」の解説

人乳

 ヒト乳汁

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世界大百科事典(旧版)内の人乳の言及

【人工栄養】より

… 人工栄養の歴史は古いが,人工栄養に頼れるようになったのは1930年ころからであり,日本で調製粉乳が用いられるようになったのは50年過ぎからである。歴史的にみれば人工栄養の成功の原因としては,(1)牛乳や水での細菌汚染に対する対策の樹立(19世紀後半~20世紀前半),(2)冷蔵庫の出現,(3)ソフトカード化(1920ころ),(4)牛乳成分,とくにその濃度を人乳に近づけたこと,(5)ビタミン,とくにCおよびDの分離(1930ころ)とその添加,があげられる。 人工栄養の歴史は,いかに牛乳を人乳に近づけるかという試みの連続であった。…

【乳】より

…乳汁は,子の食物として重要なだけでなく,母親がもつ種々の病原体に対する抗体を子に伝え,乳児が伝染病にかかるのを防ぐ働きがある。【今泉 吉典】
[人乳]
 ヒトは,在胎期間が長く,他の哺乳類に比べて未成熟の状態で出生し,成長速度が遅く,寿命が長いという成長の特性と,母が子と生活を共にして養護し,頻回に授乳するという生活の特性をもっている。これらの特性にあわせて,人乳は他の哺乳類の乳に比べて,低タンパク質,低電解質,高糖質という特徴をもっている。…

※「人乳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」