京都市京町家の保全及び継承に関する条例(読み)きょうとしきょうまちやのほぜんおよびけいしょうにかんするじょうれい

知恵蔵mini の解説

京都市京町家の保全及び継承に関する条例

2017年11月に制定された、京都市内の京町家保全および次世代への継承を推進するための条例。京町家の所有者に保全と継承を呼びかけるほか、京都市が指定した個別建物区域解体を行う場合は1年前までの届け出を義務づけている。取り壊しを検討する所有者に支援制度や活用事例を紹介したり、活用希望者とのマッチングを提案することで、建物の保存活用を目指す。一方で、支援制度の不全や所有者の負担が大きい面などが問題点として指摘されており、18年8月、市内で最古級の町家「川井家住宅」は解体される結果となった。

(2018-11-28)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報