保全(読み)ほぜん

精選版 日本国語大辞典 「保全」の意味・読み・例文・類語

ほ‐ぜん【保全】

〘名〙 保護して安全であるようにすること。ほうぜん。
※両足院本山谷抄(1500頃)一一「保全一身執与保全天子と云ぞ」
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一「これを安穏に保全するまでの功用のみ」 〔後漢書‐龐公伝〕

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デジタル大辞泉 「保全」の意味・読み・例文・類語

ほ‐ぜん【保全】

[名](スル)保護して安全であるようにすること。「財産保全する」「環境保全
[類語]管理保守維持保管管財差配

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普及版 字通 「保全」の読み・字形・画数・意味

【保全】ほぜん

たもち守る。〔漢書、外戚下、孝成許皇后伝〕(帝の報書)皇、皇后に問ふ。~日(さき)に始元年正、白氣、營室に出づ。~后妾に能く懷任(妊)保する無きを(しめ)し、以て繼嗣のにして、賤人の將(まさ)にらんとするをはすなり。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「保全」の解説

保全 ほぜん

永楽保全(えいらく-ほぜん)

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世界大百科事典(旧版)内の保全の言及

【永楽保全】より

…11代善五郎も土風炉製作から陶磁製作に転じ,27年(文政10)表千家吸江斎,楽旦入,了全らと紀州徳川家に招かれて御浜御殿で製陶し,〈河浜支流〉〈永楽〉の金・銀印を下賜された。43年(天保14)には家督を息子仙太郎(後の和全,1823‐96)に譲り,善一郎と改名,48年(嘉永1)に保全を称した。保全は中華趣味,文人趣味の流行に従い,金襴手,祥瑞(しよんずい),交趾,呉須赤絵など中国陶磁を主流に高麗写しや仁清,古清水写しなどを手がけた。…

※「保全」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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