亜東(読み)あとう

百科事典マイペディア 「亜東」の意味・わかりやすい解説

亜東【あとう】

中国,チベット南端,シッキムブータンの国境付近に隣接するヒマラヤ山脈の高峰チョモ・ラーリ(7314m)とパウフンリ(7128m)の間を流れるブラマプトラ川の支流チュンビ渓谷(中国名は亜東谷)沿いの県。シガツェ地区に属し,人口1万人(2014)。渓谷沿いの道は古くからチベットのラサとインドのダージリンを結ぶ交易路として使われてきた。明治期に禁断を冒してチベット入りした日本の僧侶河口慧海は,身元が露見しそうになって急遽インドへ出国する際に,チュンビ渓谷のこのルートを使用している。
→関連項目ヒマラヤ[山脈]

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「亜東」の意味・わかりやすい解説

亜東
あとう

ツォモ

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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