井手渡(読み)いでのわたり

日本歴史地名大系 「井手渡」の解説

井手渡
いでのわたり

奈良街道とたま川が交差した地点、現奥玉川おくたまがわ橋付近にあったとされる。

大和物語」に、内舎人が大神おおみわ神社(現奈良県桜井市)に御幣使となって大和に下ったが、「ゐでといふわたり」で幼い女児に会い、「おほきくなり給はむ程に参りこむ」と、帯を解いて与えた話がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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