二瓦・二𦨞(読み)ふたつがわら

精選版 日本国語大辞典 「二瓦・二𦨞」の意味・読み・例文・類語

ふたつ‐がわら ‥がはら【二瓦・二𦨞】

〘名〙 平安・鎌倉時代の大型ひらた船船体構造名称。当時のひらた船は複材刳船(くりぶね)形式で、ふつう、舳・胴・艫の三つの船瓦(ふながわら)を縦に接合した三材構成とするが、特に大船では胴船瓦を二材にして四材構成の長大な船体としたところからの称。この上に三棟造りの豪華な屋形を設けたものを二瓦の三棟造りという。本二瓦。〔兵範記‐嘉応二年(1170)四月一九日〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android