二条京極邸跡(読み)にじようきようごくていあと

日本歴史地名大系 「二条京極邸跡」の解説

二条京極邸跡
にじようきようごくていあと

藤原道長の父兼家の邸跡。「日本紀略」永延二年(九八八)九月一六日条に「摂政新造二条京極第有興宴事、左右大臣以下多以集会、池頭釣台盃酌数廻(中略)今日之遊希代之事也」とあり、同年一〇月二七日条にも、円融法皇が叡山登山の途中に「摂政二条京極新造第」に立寄ったことを記す。

しかし「百錬抄」正暦元年(九九〇)五月一〇日条には「入道太政大臣以二条京極第仏閣、号(ママ)法興院同所歟」と記し、出家して如覚と名乗った兼家は、この邸を積善しやくぜん寺という寺に改めたとする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android