二十三夜待(読み)にじゅうさんやまち

精選版 日本国語大辞典 「二十三夜待」の意味・読み・例文・類語

にじゅうさんや‐まち ニジフ‥【二十三夜待】

〘名〙 陰暦二三日の夜、月の出を待って拝すること。二十三夜代待三夜待
浮世草子・新色五巻書(1698)三「廿三夜待(ヤマチ)女中の友りんき」

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「二十三夜待」の解説

二十三夜待
にじゅうさんやまち

旧暦の月の23日の夜に月を拝む講行事。二十三夜講,略して三夜講ともいい月待(つきまち)の代表的なもの。勢至菩薩(せいしぼさつ)・月読(つくよみ)尊・月天(がってん)などを描いた掛軸を飾って礼拝する。この夜の月は三つになって出るとの伝承もある。正・3・5・9・11月に行われることが多いが,とくに11月(霜月)の祭は,その年の収穫を感謝する新嘗祭(にいなめさい)とも関連があるとされる。

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