二つの道(読み)フタツノミチ

デジタル大辞泉 「二つの道」の意味・読み・例文・類語

ふたつ‐の‐みち【二つの道】

忠と孝の道。
「とにかくに―を思ふこそ世につかふるも苦しかりけり」〈続後拾遺・雑中〉
白居易「秦中吟」議婚から》豊家の女の行いと、貧家の女の行い。
「わが―歌ふを聴け」〈帚木

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「二つの道」の意味・読み・例文・類語

ふたつ【二つ】 の 道(みち)

① 忠と孝との道。
※続後拾遺(1326)雑中・一〇八〇「とにかくに二の道を思ふこそ世に仕ふるも苦しかりけれ〈藤原為世〉」
② (「白居易‐秦中吟・議婚」の「主人会良媒、置酒満玉壺、四座且勿飲、聴我歌両途、富家女易嫁、嫁早軽其夫、貧家女難嫁、嫁晩孝於姑」による) 貧しい家の女の行ないと、豊かな家の女の行ない。
源氏(1001‐14頃)帚木「親、聞きつけて、盃もて出でて、わがふたつのみちうたふを聞けとなん、聞えごち侍りしかど」

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