事よ(読み)ことよ

精選版 日本国語大辞典 「事よ」の意味・読み・例文・類語

こと【事】 よ

終助詞のように使われる。
(イ) 明治後期から昭和前期にかけての、若い女性の用語。ですわ。わよ。
青春(1905‐06)〈小栗風葉〉春「誰も困りゃしない事よ」
(ロ) (助詞「て」に付けて) 勢いよく、また、やや投げやりな気持で言いすてるときの男性の用語。
窮死(1907)〈国木田独歩〉「何でも元気を加(つけ)るにゃアこれに限(かぎる)って事(コト)よ!」

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