事の本(読み)ことのもと

精選版 日本国語大辞典 「事の本」の意味・読み・例文・類語

こと【事】 の 本(もと)

物事のおこり。物事の由来縁起
書紀(720)神代下(水戸本訓)「此れ世人(ひと)の所謂る、反し矢畏(い)む可しとまうす縁(コトノモト)なり」
② 昔からの習慣。由緒あること。
今昔(1120頃か)二八「此の国には事の本として、守(かみ)の下り給ふ坂向へに、三年過たる旧(ふるき)酒に、胡桃を濃く摺入れて〈略〉守、其の酒を食(め)す事定れる例也」

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