久米方(読み)くめほう

日本歴史地名大系 「久米方」の解説

久米方
くめほう

久米島(具志川・仲里両間切)慶良間けらま諸島(渡嘉敷・座間味両間切)渡名喜島粟国島をくくる行政区分名。久米方六ヵ間切ともいう。七代官制下の久米代官の所轄に始まり、一六六〇年から四代官制の久米方代官に継承されたが、実際には国頭方代官が兼務した。この制度は一七二八年に代官が取納奉行と改称されたのちも存続し、久米方は取納奉行国頭方の兼務となった。租税徴収業務上の区分名で、広域行政としての実態は存在しなかった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報