久留米藩農政・農民史料集(読み)くるめはんのうせい・のうみんしりようしゆう

日本歴史地名大系 の解説

久留米藩農政・農民史料集(農政農民史料集)
くるめはんのうせい・のうみんしりようしゆう

一冊 鶴久次郎・古賀幸雄編著 昭和四四年刊

解説 久留米藩の農政史・農民史について既刊史料を補うとともにまとまりをもたせて編纂したもの。農政史料で藩側の史料を扱い、法令・徴租法(土免・舂法・春免)、検見役や蔵方の勤方、天保一五年の組村物成や諸割賦銀米の帳簿を掲載。次に農民など被支配者側の史料を扱い、久留米藩の三大百姓一揆や村方騒動、享保飢饉や文政の大風時の災害状況、町方・在方の地主制などの史料を掲載。従来知られていなかった史料が多く、宝暦百姓一揆の状況、享保一七年二月から翌年六月にかけての農民の飢餓に関する詳細な状況、天保期の上木佐木大庄屋潰れの状況に関する史料をはじめ、巻末に掲げられた組ごとの享和二年の惣郡春免高と文化四年の田畠畝数・春免斗代は貴重。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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