久武神社(読み)くむじんじや

日本歴史地名大系 「久武神社」の解説

久武神社
くむじんじや

[現在地名]斐川町出西 随心

後谷うしろだに川上流の西の随心ずいしんに位置する。「出雲国風土記」の出雲郡久牟くむ社、「延喜式」神名帳の久武神社、「雲陽誌」の久茂くも大明神に比定される。須佐之男命を祭神とし、旧村社。創建地は南西三〇〇メートルの弥仙みせん山の麓と伝えられ、旧跡地に剣御崎つるぎみさき荒神がある(神国島根)。通称くも神社といわれ、次のような神話がある。須佐之男命は八俣の大蛇を退治する際、稲田姫をまず出西の稲城しゆつさいのいなきの森にかくまい、仁多にたのほうから出てきた大蛇を大原で退治した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android