主水の司(読み)もいとりのつかさ

精選版 日本国語大辞典 「主水の司」の意味・読み・例文・類語

もいとり【主水】 の 司(つかさ)

① (主水司) 令制で、宮内省に属し、飲料水や氷に関することなどをつかさどる役所。また、その職員。正(かみ)・佑(じょう)令史(さかん)各一人、水部(もいとりべ)四〇人などの職員から成り、水戸(もいとりべ)が付属する令制定以前にも、その前身とみられるものがあった。もんどんづかさ。もんどのつかさ。もんどづかさ。もんど。しゅすいし。
古事記(712)下「水取司(もひとりのつかさ)に駈使(つか)はえし吉備国児島仕丁(よぼろ)
② (水司) 令制の後宮十二司の一つ。職掌は①とほぼ同じであるが、供御(くご)のものを取り扱う役所。また、その職員。尚水(もいとりのかみ)一人、典水(もいとりのすけ)二人、采女(うねめ)六人の職員を置く。すいし。
③ (水部司) 斎宮寮被管である十二司の一つ。職掌は①とほぼ同じであるが、斎宮に奉仕する役所。すいぶし。〔三代格‐四・神亀五年(728)七月二一日〕

もんど【主水】 の 司(つかさ)

もいとり(主水)の司〔文明本節用集(室町中)〕

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