主基・次(読み)すき

精選版 日本国語大辞典 「主基・次」の意味・読み・例文・類語

すき【主基・次】

〘名〙 (次(つぎ)の意で) 天皇の即位後はじめて行なう大嘗祭(だいじょうさい)神事に用いる新穀、酒料を献ずるため諸国のうち二つの国郡を卜定した、その第二にあたる国郡またその斎場。第一は斎忌(ゆき)。主基殿。しゅき。
書紀(720)天武五年九月「斎忌は〈斎忌、此をば踰既と云ふ〉則ち尾張国の山田郡、次(スキ)は〈次、此をば須岐と云ふ〉丹波国の訶沙郡、並に卜に食(あ)へり」
[補注]「すき」を「次」の意とするについては、「古事記」や「万葉集」に「手次」を「たすき」の借訓に用いた例によっている。

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