丸沼村(読み)まるぬまむら

日本歴史地名大系 「丸沼村」の解説

丸沼村
まるぬまむら

[現在地名]酒田市丸沼

新堀にいぼり村の東にあり、最上川下流左岸に接する。天正一二年(一五八四)武藤家の臣大滝安正の開村と伝える。元和九年(一六二三)検地帳(続清流)によると畑一六町余・分米一〇六石余。寛永九年(一六三二)加藤忠広領となるが、承応二年(一六五三)の御預地手控(余目町史)によると、高一二五石余、免三ツ九分二厘。その後の領主変遷大宮おおみや村に同じ。庄内要覧では家数五四。最上川の洪水による害が多かったため、慶安年間(一六四八―五二)蛇行している最上川を改修して直流させている。文久三年(一八六三)にも人夫延べ七万三千人、工費一千六三〇両で新川開削に着手したが失敗、明治六年(一八七三)に人夫延べ一六万五千人余、工費六千四三六両を費やして改修工事を行っている(「奥泉記録」新堀中学校蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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